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プラント事業部 チームリーダー 磯村直毅

たとえ、ミッション・インポシブルな工事でも、
この3次元CADさえあれば、必ずクリアだ。

セイワに入って、磯村は10年。
そのすべてが、インパクトのある工事だったという。
日本を代表する最先端、最大規模、最難関だったのだ。
その間、得意だった2次元CADは3次元CADへと進化して、
まだ見ぬ工事を、丸ごと浮かび上がらせている。

直近18年に携わった工事は、
メガ・ソーラー、ワクチン、液晶…。

入社して18年、磯村は施工管理のプロとして、あらゆる業種の大規模工場・巨大施設の建設に携わった。振り返って、そのすべてが『インパクトのある工事だった』という。

「規模で言うと、青森県のメガ・ソーラーで、山を2つ3つ切り崩してパネルを48万枚敷くっていう大工事でした。あと印象的だったのは、インフルエンザのワクチンを作る工期2年強の最新工場。元請は日本の3大プラントエンジニアリング会社で、僕はトップクラスのエンジニアと一緒だったんだけど、若手に頭の固い奴がいてね。現場が設計図通りだと配管がぶつかるって言ってるのに、自分の設計が正しいって聞かないんですよ。もう、意を決して叱りました。で、現場に連れてって見せた。ちゃんと現場の言ってることを聞けと、ね。教訓になったと思いますよ」。

現地調査で実測値を加えれば、
3次元CADによって工事が丸見えに。

磯村は、施工管理の肝となる工場設計の3次元CADを得意としている。それは、そもそもお客様が描いたものだが、関わる技術者が多くて装置の入れ替えも頻繁なため、実際の工事には現地調査した実測値に基づく再設計が欠かせない。

「それが我々の仕事なんですよ。正しく、大きさ長さ高さをつかんで、3次元CADで再設計するんです。すると、パイプラインがどこかでぶつかってたり、装置のスペースがなくなったり、最初に設置しないとあとからでは入らなくなったり、工事そのものが丸見えになるんです。おかげで、管材などのボリュームも正しく読めるし、それを工場で正確に加工することも可能になります。当社はこの事前加工(プレファブリケ―ション)率が90%と高くて、高品質と高い生産性を上げているんですよ」。

どんなに、ミッション・インポシブルでも、
モノを作って行くっていうのは楽しい。

磯村がCADを始めたのは、JWCADというフリーソフトからだったが、その後、3次元になってからは格段に便利になった。これによってわかったことをプロジェクトリーダーやお客様と逐一共有して、手順など確認し対策を練るのだ。

「あの液晶工場の工事を思い出しますね。もう、設計しながら配管を設置していくなんていう、ミッションインポシブルな突貫工事だったけど、3次元CADを駆使して何とかしましたからね(笑)。そうやってモノが出来上がっていくって僕は好きなんだなぁ。だから、現場第一で、職人には可能な限り丁寧に、詳細な作業内容を伝えられるよう気を配っているんです。とはいえ、やっぱりこういうCADは興味のあるなしも大事でね。ピアノのように一日触らなかったら、もう腕が落ちますからね(笑)」。

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